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むぎめ

映画鑑賞の感想です

 最近見た映画2本を振り返って・・

「第9軍団のワシ」は映画から原作を読んで
シリーズまで手を出した


「ジェーン・エア」は、中学生の頃から
本に親しんだ後に映画をみた


それで2つの映画の共通点は
ラストを原作と変えていたこと

もっとも映画の「ワシ」はストーリーの主題が変化していて
冒険を始めるきっかけはマーカスの個人的な問題だったけど
旅そのものは「エスカ」と「マーカス」の2人の物語だった
だから、ラストで2人が取り戻した「ワシ」を
元老院の元に届けた時、まわりは驚き
口々に「素晴らしい、これは褒賞ものだ!」という声を後に
2人肩を並べて立ち去る
これからは、2人の物語という期待が込められて
終わったのだけど・・


原作はあくまでもマーカスが主体
故に彼は、後にローマから褒賞として土地を手にいれ
ブリタニアに住み、彼の一族の物語が紡ぎ出される

それぐらい、映画と原作は色合いが変わっていたけど
その根底になる人間関係や思いは変わらないため
映画も面白く、本は本でまた面白い



これと比較しても仕方ないけど・・
「ジェーン・エア」は
本の中のいくつかのエピソードはカットされても
それは当然で
主人公達の生き方や、個性を示す場面を押さえたら
十分なんだろうけど・・

映画の2時間という枠組みのなかでの
エピソードの取捨選択は監督の個性がでていて
まるで、1本もののお芝居を
新人公演の為に90分に割愛する
新人公演担当の演出家先生を連想する
(ヅカオタはおいといて。。。)


だけれども、今回のラストのエピソードの割愛は
愛読者として許せるののではない

「セント・ジョンのプロポーズを振り切って
ロチェスターの元に戻るジェーン・エア
しかし戻ったムーアハウスは無残にも焼け落ちていた
(うんうん・・それで)
そして彼はその火事で、失明し、片腕まで失っていた
(という下りであらら・・?)

彼はしっかり健常者しゃない
2人再会の感激の元、抱きあって
終わり!?

終わりですか!?」
ってびっくりしましたですよ


では、ジェーンはなぜ、ロチェスターの妻が居ると分かった時点で
彼の元を逃げ出したの?
妻が死んで、くっつくのだったら、そのまま彼の元に居て
妻が死ぬのを待てばいいじゃない

宗教がかなり生活の規律をを縛っていた時代ゆえ
結婚の誓いを欺瞞で済ませようとした彼を許せないとするのも分かるけど

ジェーンの心の中には、ロチェスターの妻となるには
自分に欠けた部分があるから・・
それは
障害なく結婚しても、彼の愛と財産に十分報いるには、
自分の愛だけでは不安だったのだ

だから彼からの物は一切持たず身一つで
ムーアハウスを抜け出し、荒野でさまよう事となって
セント・ジョンに救いだされるハメになるんだ

セント・ジョンに出会ってから
ジェーンは天涯孤独と思っていたのに家族ができ
そしてかなりの遺産を手に入れることができた

ジェーンは、ムーアハウスをでることで
学校の教師として社会的自立を
セントジョン達との出会いで精神的自立を
得ることができたのに

ましてセントジョンからはプロポーズまで貰っている
まあ・・彼の目的が男女の愛情で無いのは2人とも明白だったので
それでもジェーンにとってはその事実だけでも自信の一つになるだろう
(後日、ロチェスターに話しているし)
そんなジェーンとロチェスターの再開と再度のプロポーズを
BBC放送のテレビドラマはきちんと描いていたのだが・・



荒野にでたジェーンの変化を表すことのない
このエンディングに、大いにイラっときた私を分かってくれるだろうか


その後のセントジョンは、1人インドへ布教の旅にでて
ジェーンに手紙を書いている
そのセントジョンの手紙を物語の締めくくりにしていて
読後を感動豊に高めているのだけど・・
この映画はセントジョンをぽっち1人ムーアに置き去りにさたままだよ

物語の最後を変えるなら「ワシ」の様に
ストーリーの脚色を変えるぐらいにしておけば
こういう「ジェーン・エア」も新しいなと
観客にアピールできるのだけど
延々原作をなぞってきていて
最後がこれだと・・は

私がこの映画、2度目はないと言った気持ち分かってくれるだろうか



  • 2012.06.02 Saturday
  • 21:55

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